プランター菜園で使った土ってどうすればいいんだろう?
捨てるのはもったいないし、来年も使いたいわね。
そういった土の保管・管理についてご紹介します。
特に冬に家庭菜園をしない方にとって、これまで使った土をどうやって保管・管理するか迷うと思います。
私の提案するものは
といったものです。
この提案では、特に冬の間に行うと春にプランター菜園を始めるとき豊かな土を使えます。
またご家庭で出る野菜くずや油などを有効に活用できます。
ただ捨てるだけだとゴミですが、活用すれば資源となるため環境にも優しい。
ぜひ取り入れてもらえれば嬉しいです^^
【プランター菜園】使用済みの土の保存・管理方法について
プランター菜園で使っていた土をどのように保管・管理するのか。
私の提案するのはキエーロとして利用すること。
キエーロとは、神奈川県葉山町にお住いの松本信夫さんが開発した、土の中にいる微生物の力で生ごみを分解する生ごみを処理するもので、以下のようなものです。
上記の箱に黒土を入れて野菜くずや油などを黒土に混ぜて使います。
すると黒土に含まれる微生物が野菜くずや油などを分解して、土の栄養に変えてくれます。
キエーロの効果やメリット、デメリットについて『【生ゴミが減る!】家庭菜園の残渣や生ごみはキエーロで堆肥に!』で紹介しています。
とても簡単な方法なので良かったらご覧くださいね。
先に紹介したような容器を使わずに小さなプランターでキエーロを実践するミニキエーロを私も使っています。
この考え方をプランター菜園で使った使用済みの土に応用します。
使用済みの土に野菜くずや油などを入れて土の栄養にするのね!
黒土でないと野菜くずや油などを分解できない、ということではないです。
プランター菜園で使った培養土でも問題なく野菜くずや油などを分解させることができました。
その様子をこちらのツイートで報告しています。
上記のツイートでは、11月にミニトマトの残渣が大量に出たため培養土に埋めて土の栄養にしました。
このようにすることで、これまでゴミとして捨てていたものを資源として活用できます。
加えて、連作障害に強い土にするなら竹炭も一緒に施用することをおすすめします。
竹炭を利用することで微生物の住処が増え、分解のスピードも速くなります。
竹炭については、『【竹炭のメリット多い!】連作障害に強い土作りとは』で紹介しています。
プランター菜園で使った土をこのように活用すれば、ゴミを減らせるだけでなく土に栄養を与えられます。
使う時の肥料を減らすことができるのでメリットしかありません。
使用済みの土に野菜くずや油などを埋めるだけなので誰でもできるね!
【プランター菜園】キエーロの始め方
キエーロの始め方は、上記の動画をご参照ください。
こちらの動画では、11月に不要になったミニトマト残渣を捨てずに肥料として活用しています。
その方法は驚くほど簡単で、土にミニトマトの残渣を埋めるだけ。
ただし、分解を早くするための工夫によってより短時間でミニトマトの残渣を分解させられます。
『【生ゴミが減る!】家庭菜園の残渣や生ごみはキエーロで堆肥に!』の記事でも詳しく紹介していますので良かったらご覧くださいね。
【プランター菜園】使った土の保管・管理の様子
プランター菜園で使った土の保管には大きなボックスを使うのをおすすめします。
私の場合だと以下の画像ようになり、使っているのは『タフコン ジャンボ』というものです。
こちらは114Lとかなりの量が入ります。
私の場合は、色んなプランターで家庭菜園を楽しんでいるので多くの土があり、こちらを選びました。
もう少し小さいサイズの方が良い場合はこちらがおすすめです。
こちらのサイズは耐荷重が50kgなので、土が濡れて重くなっても歪むことなく使えると思います。
これらのボックスに土を入れて野菜くずや油などを土に混ぜ、微生物に分解させます。
ボックスはある程度の大きさがないと混ぜた時に土がはみ出てしまうので、大きいものを使うのがポイント。
ボックスが1つあると土を使わない間簡単に保管できます。
【プランター菜園】キエーロとして活用した感想
実際にプランター菜園で使った土をキエーロとして活用した感想をご紹介します。
私の感想をまとめると
となります。
それぞれについて詳しく解説していきます^^
ゴミが9割ほど減った
ゴミが9割ほど減ったなんてスゴイわよね!
一体どういうことなのかしら?
家庭菜園をしていると避けては通れない残渣の問題。
私の場合だと、ミニトマトやきゅうりの茎や葉が残渣として出てしまいます。
これまでは、ミニトマトやきゅうりの茎や葉を燃えるゴミに捨てていました。
この残渣の量はかなりの量が出て、私の場合はごみ全体の9割になります。
そのほかのゴミは、
- 茎を支柱に結ぶ紐
- きゅうりネット
- 培養土を入れていた袋
といったものです。
でもこれまで使っていた土をキエーロとして使えば残渣を土に還すことができます。
しかも土が豊かになるなら、次に土を使うときに肥料を入れる量が減る。
ごみが減って土が豊かになる一石二鳥は最高なことだと思います^^
土の団粒構造ができやすい印象
フカフカの土って植物が良く育つよね
そういうフカフカの土は団粒構造が出来上がっているからなんだ。
使った土に家庭菜園で出た残渣や野菜くず、油などを入れ続けると微生物が増え団粒構造になりやすい印象です。
あくまでも私の主観ですが、微生物が多くなると団粒構造ができやすく、フカフカの土になるのではと思っています。
土の団粒構造がなぜ植物にとって良いのかを『【プランター栽培】水はけをよくするなら赤玉土を混ぜよう』で解説しています。
団粒構造以外に、保水性・保肥性が良くなる赤玉土についても紹介していますので、良かったらご覧くださいね。
フカフカの土にするカギとなるのは微生物。
その微生物の餌となるのが残渣や野菜くず、油などです。
また、元々微生物が少ない土の場合はバーク堆肥や腐葉土を入れると微生物を増やせます。
ただし、バーク堆肥や腐葉土を分解するのは時間がかかるので、分解しやすい残渣等を入れることでより微生物を増やしやすい環境にします。
土に野菜くずや油などを入れると土が豊かになるんだね!
匂い・虫がでないのでアパート・マンションでも使える
微生物が野菜くずや油などを分解すると聞くと心配になるのが『匂いや虫』の問題。
結果的には、その問題は全くありません。
というのも、土の中で微生物によって分解が行われますが、そのときに発生する匂いは乾いた土で蓋をしているから外に出てきません。
また、乾いた土では虫が湧くことがないので虫問題も意外とおきないんです。
匂いや虫の心配が無いなら管理も楽そうね。
もしキエーロとして活用したとき、匂いや虫が発生してしまったら乾いた土で蓋をしているか確認してください。
- 野菜くずや油などを土に混ぜた時、土表面に野菜くずが出ている
- 土表面が乾いていなく、ずっと濡れている
という状況であれば、匂いや虫の問題が起きやすくなります。
【プランター菜園】使った土の保管・管理ってどうする? まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はプランター菜園で使った後の土の保管・管理についてご紹介しました。
土を保管・管理するおすすめの方法として、キエーロとして利用することを提案しています。
キエーロとは土に野菜くずや油などを入れて混ぜ、微生物に分解してもらう生ごみ処理の方法です。
キエーロを使ったときのメリットやデメリット、キエーロの始め方を『【生ゴミが減る!】家庭菜園の残渣や生ごみはキエーロで堆肥に!』で紹介しています。
ごみを資源に活用してフカフカな土にしてみましょう!
キエーロとして利用するなら、ある程度大きなボックスが必要となります。
私はこちらの大きなボックスを購入しましたが、もう少し小さめが良い方は2つ目のボックスがおすすめ。
実際にキエーロとして利用すると
という印象を持ちました。
もしキエーロを使って匂いや虫は発生しているのなら
- 野菜くずや油などを土に混ぜた時、土表面に野菜くずが出ている
- 土表面が乾いていなく、ずっと濡れている
という状況になっていると思います。
乾いた土が表面にあり、野菜くず等が土表面がから出ないようにしっかりと地中に埋めるようにしてください。
団粒構造など水はけのよい土について『【プランター栽培】水はけをよくするなら赤玉土を混ぜよう』の記事で紹介しています。
なぜ団粒構造がいいのか、水はけの悪い土への対策についても紹介しています。
それでは、なぎ(@lifenagi)でした。
コメント
キエーロは野菜の皮や外葉、揚げ油も入れられるので家庭から出る生ごみもだいぶ減らせます。卵の殻は適さないようなので注意が必要ですが、それを除いても大変助かりますね。素敵な情報ありがとう御座います😉🍀
いつもご覧いただきありがとうございます^^
私も実際に始めるまでキエーロが便利なのか分かりませんでした。
でも、使ってみると家庭のゴミが減るだけでなく、土の栄養になる画期的なものでした。SDGsが叫ばれる今日ですが、こういった方法で資源を有効活用できればいいかなと思います。