こんにちは、なぎ(@lifenagi)です。
2022年にミニトマト栽培を2回行って、2種類の栽培方法を試してみました^^
その結果、後半に行った栽培方法ではベランダで育てても120個ほど収穫できました!
ある程度工夫が必要ですが、ベランダでもたくさん収穫することができます。
今回の記事では、大量に収穫できた栽培方法を紹介するとともに工夫した点なども解説します。
という方に向けた記事となっております。
とても簡単な栽培方法だと思いますので、よかったら最後までご覧くださいね。
【要点だけ知りたい!】ベランダでミニトマト放任栽培したら大量収穫できた!
【家庭菜園】ベランダでのミニトマト放任栽培の様子
放任栽培とは、通常行う脇芽かきを行わずにそのまま生長させる、誘引などを最低限にして管理の手間をかけずに育てる栽培法です。
下の写真は、実際に私が行ったミニトマトの放任栽培の様子です。
病気の葉を摘葉していますのであまり葉や枝が茂っていませんが、何となくのイメージを持っていただければと思います。
このような感じにミニトマトの脇芽を間引くこと無く、ドンドン生長させました!
このようにすると、枝の数が増えるので実の数も多くなります^^
2株植えて120個ほどなので、平均で1株60個収穫できたことになります。
そして、私が栽培したミニトマトの品種『千果』はとても甘く、フルーツトマトと同程度の糖度になります。
甘いミニトマトを大量に収穫できるのはとても嬉しいですね^^
実はこの千果は色んな種類があり、病気に強いもの、甘さが強いもの、長期栽培に向くものなどあります。
千果についてこちらの記事でまとめていますので、よかったらご覧くださいね。
>>【家庭菜園】甘いミニトマトはコレ!千果を育ててみた感想
このミニトマトを放任栽培をしたのが9月に入ってからなので、夏の時期だともっと収穫できた可能性があります。
そのため、もっと早い時期から放任栽培をしていたら200個以上を収穫できたかもしれないですね。
放任栽培して感じたことは、ミニトマトの枝や葉が圧倒的に増えるので風通しが悪くなります。
すると、病気になりやすかったり、虫が発生しやすかったりします >_<
次章で紹介する工夫によっていくから風通しの悪さを改善していますが、完全に良くすることは難しいです。
参考までに私が放任栽培した感じでは、病気が発生しやすいのは寒くなってくる10月下旬以降のように思います。
特にうどん粉病が酷くてあっという間に全体に広がりました。
私の場合は10月下旬から発生したので、
11月も近いし、うどん粉病でミニトマトが枯れてしまうなら、そのタイミングでミニトマトを終わらせよう。
と考えていました。
記事を作成している11月下旬でも枯れることなく実がなっているので、12月までミニトマトを栽培しようと思っています。
【家庭菜園】ベランダでのミニトマト放任栽培で工夫したこと
ベランダでミニトマトの放任栽培をするにあたり工夫したことをまとめると以下のようになります。
- 収穫の終わった所から下にある葉は全て摘葉する
- 風通しの悪さを改善する目的
- 高さが高くなり過ぎたら、主枝を下げて高さを抑える
- ミニトマトの自重で曲がるので、ゆっくりと曲げて折れないように注意
- 液体肥料を週に1回与える
- 栽培時期が寒いなら、カリウムを多く含む液体肥料を与える
- ベランダからあまりにはみ出る枝は切り落とす
- アパート暮らしのため、隣人に迷惑をかけないように
上記の内容について、詳しく紹介していますね。
収穫の終わった花房の下にある葉は全て摘葉する
放任栽培って葉っぱや枝が生い茂るよな
こんなモリモリな姿で本当に大丈夫なのか?
意外と大丈夫だね。
とはいえ、ミニトマトを収穫したら不要な葉を摘葉して風通しを良くすることは大事だね!
放任栽培と似た方法に『ソバージュ栽培』というのもあるわね。
できるだけ手間をかけずに栽培する方法で、放任栽培と似てる部分が多いわ
『収穫の終わった花房より下の葉を切り落とす』
このことは、ミニトマトの家庭菜園をする方は聞いたことがあるかもしれません。
ミニトマトは、実がなり終わったら花房のある部分から下にある葉は切り落としても成長に影響はないようです。
株元の通風や採光を良くして病害の発生を予防するため、第1段花房の収穫始めにそれより下の葉を除去する。
高知県農業情報サイト こうち農業ネット様より
よって、不要な葉を摘葉して風通しを良くし、病気を予防します。
万が一、病気になっている葉があればどこの場所でもすぐに摘葉します。
特に黄色くなってしまった葉は優先して摘葉します。
黄色い葉が感染源となって病気となることがあるので、ゴミ袋にすぐ捨てるかキエーロで肥料にしてしまいましょう。
キエーロは、これまでゴミとして捨てていた残渣(切り落とした葉や茎など)を肥料として利用できる方法です。
やり方は簡単で、土に残渣を埋めるだけ。
土の中にいる微生物が分解してくれるので、特にすることがありません。
キエーロについてこちらの記事でまとめていますので、良かったらご覧ください。
>>【生ゴミが減る!】家庭菜園の残渣や生ごみはキエーロで堆肥に!
高さが高くなり過ぎたら、主枝を下げて高さを抑える
ミニトマトの高さが高くなり過ぎたら、高さを抑えます。
高さを抑える方法は2つあり、1つ目は摘心する方法。2つ目は伸びた主枝に力を加えて下に曲げる方法です。
私は2つ目の方法にて高さを低くしました。
1つ目の方法の摘心する方法は、一般的な高さを抑える方法として有名です。
伸びたミニトマトの主枝をハサミで切り落とすだけです。
これだけで、ミニトマトが上に伸びることはありません。
摘心することで脇芽が出やすくなり、結果としてミニトマトがなる枝が増えて収穫量が増えます^^
2つ目の方法の『伸びた主枝を下に曲げる方法』では、摘心をせずにミニトマトの主枝を物理的に曲げて高さを低くします。
言葉では伝わりにくいと思いますが、こちらの動画(塚原農園様YouTube)で分かりやすく説明してくれています。
こちらの動画をご覧いただくと分かりますが、主枝をゆっくりと下げて高さを低くしています。
このようにすることで主枝を切り落とさずに栽培ができます。
摘心するとその場所から雑菌が入りやすくなり、最悪の場合病気になることがあります。
そのリスクを無くせる良い方法ですが、力加減を間違えると主枝が折れて株がダメになる可能性もあります。
どちらの方法でもリスクがあるので、お好みの方法で高さを抑えてもらえればと思います^^
液体肥料を週に1回与える
放任栽培では、脇芽を取ることなくドンドン脇芽が生長します。
そのため、普通のミニトマト栽培に比べてたくさん追肥が必要となります。
追肥が少ないと枝や葉ばかりが茂ってしまい、肝心な実がならない!ということが起きます >_<
栄養不足にならないようにするため、液体肥料で追肥を行います。
注意点ですが、ミニトマトを植え付ける際に長期間効く元肥が施されていることが前提としています。
例えば、こちらのような元肥です。
そのため、元肥をせずに植え付けた場合は、液体肥料を与えても花が咲きにくいと感じたら、追肥用の固形肥料も活用すると良いと思います。
おすすめの液体肥料と固形肥料はこちらになります。
ベランダからあまりにはみ出る枝は切り落とす
ベランダ栽培で特に注意が必要なのは、周辺の部屋に迷惑がかかること。
家庭菜園を始めると避けて通れないのが、ミニトマトの枝が隣の部屋、上の階/下の階の部屋に影響があるほど生長することです。
何も対策をしなければドンドン伸びてしまうので、対策が必須です。
対策と言っても特別なことではなく、他の部屋に届きそうなくらい伸びてしまった枝を切り落とします。
余裕をもって切り落とすことで、仮に切り落とし忘れてもある程度の日数を稼ぐことができます。
私の場合はアパートの1階に住んでいますので、
- 隣の部屋や駐車場に届きそうになったら枝を切り落す
- 上の階の部屋に届きそうになったら前章で紹介した主枝を下げる方法で対策
こうすることで、隣人に迷惑をかけずにベランダで家庭菜園を楽しむことができます^^
【家庭菜園】ベランダでミニトマト放任栽培することのメリット
ベランダでミニトマトの放任栽培をしてみて感じたメリットは以下の通りです。
放任栽培をして120個ほど収穫できるとは思わず、栽培した私がビックリしています^^
今までミニトマト栽培で、省スペースで栽培する『らせん仕立て』で栽培していましたが、収穫量が段違いでした >_<
ベランダで放任栽培するほどスペースが取れないなら『らせん仕立て』の栽培はとてもおすすめな方法です。
らせん仕立ての仕立て方はこちらの記事でまとめていますので、良かったらご覧くださいね。
>>【家庭菜園】ベランダ栽培に最適!ミニトマトのらせん仕立てのやり方
これだけ収穫できると、ミニトマトのお世話しよう!という気持ちが起きてきます。
とはいえ、放任栽培なので日々の水やり以外は
- 収穫した後に摘葉する
- 病気/虫をチェックする
- アパートなら上下左右の部屋に迷惑になっていないかチェックする
だけです。
特にすることがないのに、こんなに収穫ができるのはちょっと不思議です^^
また、たくさん収穫できると家族の家庭菜園への理解が深まります。
自分で育てた野菜を食べられるので安全性もありますし、大量に収穫でいるミニトマトならスーパーで買うよりもコスパが良いです。
私の場合は、ありがたいことに妻が家庭菜園に協力的で、家庭菜園の作業について文句を言われた事はありません。
妻にはとても感謝しています。
その感謝の気持を言葉だけではなく、収穫したものを二人で分け合って食べることで家族の絆をより深められると考えています。
そして、お子さんがいる家庭なら食育にも良いと思います。
自分たちで育て、収穫し、食べる。
これは最高の食育と言えます。
普段何気なく購入し食べている野菜がどうやって栽培・収穫されているのか知ることは大事なことだと思います。
【家庭菜園】ベランダでミニトマト放任栽培することのデメリット
ベランダでミニトマトの放任栽培をしてみて感じたデメリットは以下の通りです。
ミニトマトの放任栽培では、先に紹介したように脇芽をドンドン生長させますのである程度ベランダにスペースが必要です。
そのため、プランターを置くので精一杯!という場合は放任栽培をするのは難しいと思います。
もし放任栽培に挑戦したい!と思われる方は、ご自身のベランダで家庭菜園に使えるスペースがあるか、始める前に確認いただいた方が良いかと思います。
また、放任栽培では葉や枝が密集します。
そのため、季節によっては蒸れやすかったり、虫が付きやすい/病気になりやすいといったことがあるかもしれません。
私が行った放任栽培の時期は9月になってからですので、他の時期に栽培するとどんな感じになるのか分からないですが、2023年に栽培してみたいです。
一部の調査では、露地栽培での放任栽培のような栽培法に『ソバージュ栽培』があります。
このソバージュ栽培では、手間を掛けたときとほぼ変わらない収穫量があるという話もあります。
1本仕立てと比べた場合、 面積当たりの収量は、株数が1/6(明治大学での試験設計の場合)にも関わらず、面積当たりでは同じくらい採れることが明らかになった
マウロの地中海トマト様ソバージュ栽培マニュアルより
そのように考えると、ベランダで行うミニトマトの放任栽培は手間を掛けずに、大量に収穫ができる栽培法だと言えるのかもしれません。
【家庭菜園】ミニトマト放任栽培したら大量収穫できた! まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回はベランダで栽培するミニトマトで大量に収穫できた栽培方法についてご紹介しました。
この放任栽培は、脇芽をドンドン生長させて枝の数を増やし、収穫量を上げる栽培法です。
放任栽培をするにあたり工夫したことは以下の通りです。
- 収穫の終わった所から下にある葉は全て摘葉する
- 風通しの悪さを改善する目的
- 高さが高くなり過ぎたら、主枝を下げて高さを抑える
- ミニトマトの自重で曲がるので、ゆっくりと曲げて折れないように注意
- 液体肥料を週に1回与える
- 栽培時期が寒いなら、カリウムを多く含む液体肥料を与える
- ベランダからあまりにはみ出る枝は切り落とす
- アパート暮らしのため、隣人に迷惑をかけないように
実際にベランダでミニトマトを放任栽培してみて感じたメリット・デメリットはこちらになります。
9月から放任栽培をしていたので他の季節でどうなるか分からないため、2023年には最初から放任栽培でミニトマトを栽培してみたいですね^^
放任栽培するほどベランダにスペースが無い!という方は、省スペースでミニトマトを栽培できる『らせん仕立て』がおすすめです。
らせん仕立ては、こちらの記事で詳しくまとめていますので、良かったらご覧ください。
また、今回放任栽培で育てたミニトマトは『千果』という品種です。
この千果は、フルーツトマトと同程度の甘さを持つ品種で、実際食べてみて本当に甘かったです!
千果は色んな種類があり、病気に強いもの、甘さが強いもの、長期栽培に向くものなどあります。
千果についてこちらの記事でまとめていますので、よかったら最後までご覧くださいね。
それでは、なぎ(@lifenagi)でした。
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