こんにちは、なぎ(@lifenagi)です。
園芸を始めたいけどいきなり家庭菜園に挑戦するのはハードルが高い、という方もいるかもしれません。
植物のある生活のメリットについて以前にこちらで紹介しましたが、ストレス解消にも植物は役立ち室内でも快適に過ごすことができます。
とはいえ、植物の管理が大変では長続きしません。
そんな時におすすめなのがサンセベリア(サンスベリア)で、今まで園芸したことない方でも気軽に楽しめて、管理が楽ですので最初の植物にピッタリです。
私も育てている観葉植物のサンセベリアについて今回紹介します。
ただ注意点があります。
それは、水やりと寒さ対策です。
その注意点を見逃してしまうと私のようにあっという間にサンセベリアを痛めてしまうのでその点についても詳しく紹介していきます。
【サンセベリア】ずぼら管理ができる
サンセベリアの管理では、ずぼら管理ができます。
ずぼら管理とは私の勝手な造語ですが、植物を世話しているなという気にすらならない管理のことです。
というのも、サンセベリアは乾燥に大変強い植物でむしろ水をあまり必要としません。
そのため、日当たりのよい窓際に置いておくだけで水やりは1か月に1回程度です。
もっとサンセベリアを気にかけたいなと思うのなら、土が乾いてから1週間程度たってから水やりをするといいそうです。
冬に関しては、まったく水やりをしません。
園芸初心者の方が最も大変だと思うのが、水やりだと思います。
植物には定期的に水やりが必要ですが、この水やりが地味に大変です^^;
しかも、頻繁に水を与えすぎると根腐れと言って根っこが腐ってしまう現象が起きます。
サンセベリアの場合で枯れる原因の1つにこの根腐れがあります。
ほかの植物を育てたことがある方が、今までの植物と同様の頻度で水やりをしてしまうと根腐れが起こりやすくなってしまいます。
そういった意味では、初心者の方の方がサンセベリアは育てやすいかもしれませんね^^
【サンセベリア】空気清浄効果が期待できる
サンセベリアには空気清浄効果があると、アメリカの国立航空宇宙局(NASA)および造営建設業協会(ALCA)主導のもと進められたNASA空気清浄研究により明らかとなりました。
屋内の観葉植物が空気中のベンゼン、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、キシレン、トルエン、アンモニアなどの有害物質を自然に除去し、シックハウス症候群の抑制に一定の効果をもたらすことが判明した
ウィキペディア NASA空気清浄研究より
こちらの研究で研究対象の植物にサンセベリアがありました。
研究の結果、サンセベリアにはベンゼン、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、キシレンおよびトルエン等を除去する効果があることが分かりました。
これらの成分はシックハウス症候群を引き起こすといわれる成分であり、屋内環境を良くするためにはこれらの成分を除去する必要があります。
ちなみに、サンセビリアのみが効果があるのではなく、ポトスやキク、アイビーなどにも空気清浄効果があることが分かりました。
特にキクには、ほかの植物では除去できないアンモニアにも効果があることが分かりました。
参考文献:化学センサによる室内環境汚染修復モニタリング 金沢経済大学 大薮多可志氏 2001年 より
参考文献:植物の空気浄化能力の定量的評価法の導出 北陸先端科学技術大学院大学 沢田史子氏 博士論文2005年 より
ちなみに、シックハウス症候群とはどんな症状かというと
などの症状が現れる体調不良になります。
【サンセベリア】リラックス効果が期待でいる
サンセビリアに限らず、植物を生活に取り入れることでリラックス効果を得られることが広く知られている。
先に述べたように、有害物質を除去してくれたり、新鮮な酸素を作ってくれることで人にとって良い作用が生まれるためリラックス効果に繋がっているようです。
また、私生活だけでなく仕事面でも植物は有効で
- 仕事への意欲
- 職場環境への満足度
- 緊張や不安、落ち込みといった感情や疲労感
などに効果があることが研究で明らかとなっています。
参考文献:オフィス緑化が勤務者に与える心理的効果に関する研究 千葉大学大学院 矢動丸琴子氏ら(2016)
そういったことから、生活に植物を取り入れることは精神的にも、肉体的にもメリットがあります。
ただし、植物が嫌いだったり、興味が無いなどの好印象を持たない人にはあまり効果が表れなかったという興味深い研究もあります。
こちらの研究で明らかになったのは、どんな人にも植物によるリラックス効果があるわけではない、ということです。
ただ、悪影響もないので植物をおくことのデメリットは指摘されていませんでした。
参考文献:観葉植物のグリーンアメニティ効果に関する研究 (第 2 報) 植物に対する好みが心理・生理反応に及ぼす影響 豊橋技術科学大学 久保田 剛司氏ら
よって植物に興味が無い方でも、今後植物と接していて興味が出てくるとリラックス効果を感じられるようになると思います。
そのためにも、生活の中に植物を取り入れていくのはよいことかなと思います^^
【サンセビリア】冬の温度管理には注意する
サンセベリアを育てる際に最も注意が必要なのが、冬の温度です。
サンセベリアは元々アフリカやアジアの熱帯~亜熱帯地域に自生する植物です。
そのため、日本の冬の寒さには弱いです >_<
特に5度を下回らないように暖かい部屋で管理しましょう。
寒さに当ててしまうと私のように葉がダメになってしまうことがあります。
場合によっては、防寒対策として不織布等でサンセベリアを覆い、温度低下を抑えることが効果的です。
外気温がマイナスになる地域では、室内温度も下がりがちなので不織布等で覆うことは必須ですし、加えてマルチングすると効果的です。
マルチングとは、土の上に腐葉土やビニールなどで覆い土の温度を下げにくくすることです。
サンセベリアは、葉が枯れたとしても根が無事なら再生します。
根を冷やさないことが最も重要で、このようなバークチップを土の表面に敷き詰めるだけで効果があります。
100均のダイソーでも購入できますので、こちらを敷き詰めると冬場は安心です。
【サンセベリア】犬猫に対して有毒性があるかも
サンセベリアを紹介する中で気を付けたいのが動物に対する有毒性です。
人間に対しては無毒ですが、犬猫に対し有毒性のある植物ですのでそれらを飼われている方はサンセベリアを避けた方が良いです。
葉を食べるのがいけないので、特に若い葉を猫がかじってしまうことに注意しましょう。
ただし、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)では有毒性が指摘されていますが、日本ではその認識は低いようです。
日本の獣医病院でも一部の先生が毒性があるかも?程度に指摘しています。
参考文献:アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA) snake plant
参考文献:井上動物病院 ペットに危険な植物
今回調べて分かりましたが、私たちの身近な植物で犬猫に対して毒性のある植物は多いことに驚きます。
重篤な影響のある植物は少ないですが、動物を飼われている方は知っていた方が良いと思います。
そして、葉や茎を食べなければ影響のないものが多いので、かじられない工夫をするといいかもしれません。
ちなみに、先に紹介したポトスやアイビー、菊は明確にペットに対して毒性が指摘されています。
サトイモ科(ポトス、カラー)
日本動物医療センターグループ本院 猫がいるけど部屋に植物も置きたい! 〜植物による中毒事故を防ぐために〜 より
葉に毒性があり、触れることで刺激になり、口に入れば口内炎、皮膚に接触すれば皮膚炎が生じます。危険度低
アイビー(蔦・ヘデラ)
井上動物病院 ペットに危険な植物
葉や茎に大量のサポニンを含みます。
サポニンとはいわゆるジャボン洗剤ですので、一時的な嘔吐や下痢を起こします。
重篤な中毒は起こしませんが気を付けてください。
菊
Qpet 知らないと危険!犬が食べると実は危険な植物リスト~夏と秋編~
キクを食べると、下痢や嘔吐、多量のよだれ、さらに運動失調などをきたします。また、触れただけでも皮膚に炎症を起こすことがあります。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は園芸初心者の方が最初に育てるならサンセベリアがいいなと思って紹介させてもらいました。
サンセベリアには
というメリットがあります。
ぜひ生活の中に緑を取り入れてもらえると嬉しいです^^
それでは、なぎ(@lifenagi)でした。
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