こんにちは、なぎ(@lifenagi)です。
みなさんは、こんなことを思ったことありませんか?
そんな時は、仕事は楽しいかね? を読んでみて下さい。
この本は空港で偶然居合わせた主人公が、大勢の実業家や政治家までもが相談に来るという老人マックス・エルモアに仕事の悩みを相談し、その相談事にマックスは実例を紹介しつつ悩みに答える話です。
会話形式で書かれているため、とても読みやすく、説明も共感できるものが多いです。
仕事は楽しいかね?のすべてを紹介できないので、もっと知りたい方はぜひ、本を手に取って読んでくださいね^^
今回の記事のポイントをまとめると、このようになります。
【仕事は楽しいかね?】著者情報
著者のデイル・ドーテンさんは、1950年生まれ。
1980年、マーケティング・リサーチ専門会社、リサーチ・リソーセスを起業し、マクドナルド、3M、P&G、コダックなどの大手優良企業を顧客に持ちます。
全米でもトップ・レベルの会社にまで成長させ、1991年に新聞に執筆したコラムが好評を博し、毎週1000万人以上に愛読されます。
執筆活動のかたわら、企業講演、従業員訓練やキャリア・セミナーを主催し、意思決定論、人材育成、キャリア・アップによる能力開発や成功をテーマに独自理論を展開しています。
仕事は楽しいかね?は、まんが版もありますので文字だけは苦手、という方も読みやすいと思います。
【仕事は楽しいかね?】試してみることに失敗は無い
目標の弊害が人々を苦しめる
仕事上のあらゆる問題は「情熱」があれば解決するとされています。
大好きな仕事をしていれば、何時間働いても苦になりませんし、問題を解決することが楽しくてしょうがないはずです。
そんな時は想像力に満ちているため、聡明さと想像力があれば、どんなことも上手くいきます。
だから、アドバイスをするなら「大好きなことを仕事にしろ!」となります。
でも、アメリカの至る所で精神分析医に所に皆が行って、こう相談しています。
ずっとしたいと思っていた仕事をしているのに、なぜか幸せじゃないんです。
あなたも、もしそう感じるなら、計画を立てることに依存しています。
これをマックスは、目標の弊害と呼んでいます。
でも目標を持て、とよく聞くけど…
目標が無いと進捗が確認できませんし、修正することも出来なくなるのでは?と思ったかもしれません。
しかし、みんな人生のある時点で仕事に対する目標を変えていることが多いのです。
もし、目標を変えていなかった時の例として…
ジョン・ウッデン(アメリカ大学バスケットボール界のコーチ)は、土木技師になっていた。
レジャー・ジャクソン(大リーグ選手)は、フットボールを続けていただろう。
チャック・デイリー(NBA選手)は、学校の理事、ことによるとCIAの官僚になっていただろう。
仕事は楽しいかね?
というのがあります。
仕事は楽しいかね?で述べられてることは、
大抵の人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。
だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ。
僕が今までに掲げた目標が一つだけある。
“明日は今日と違う自分になる”だよ。
仕事は楽しいかね?
毎日変わるなら、マンネリ化は起きない、という事ですね。
今日の目標は明日のマンネリ。
明日は今日とは違う自分になる。
【仕事は楽しいかね?】必要は発明の母、偶然は発明の父
発明というのは、「思いつき」と「偶然の出来事」による産物と本書では言っています。
例えばコカ・コーラの話をしましょう。
ジョン・ペンバートンという薬屋がアトランタにいた。
白髪染めや、咳止めシロップをはじめとする何十種類もの治療薬を考え出していた。
ある日、ペンバートンがお店の奥にある部屋に入ると、従業員の2人がペンバートンが新しく作ったシロップ状の頭痛薬を水で割って飲んでいた。
彼らは頭が痛かったわけじゃないのに。
ペンバートンは興味をそそられて飲んでみると、悪くないと思った。
もしかしたら、ソーダ水を加えたらいい味になるかもしれない。
そして、彼はソーダ水を加え、コカ・コーラという名前を付けて売り出した。
仕事は楽しいかね?
コカ・コーラは、従業員が飲んでいた頭痛薬を水で割ったものがヒントになって生み出されたものだったんですね。
チョコチップクッキーが生まれたことも、リーバイスのズボンが生み出されたことも
同様の「思いつき」と「偶然の出来事」
だったんです。
ただし、生み出した方は何もしなく、幸運を手にしたわけではありません。
常に注意を払い、目にできるありとあらゆることをした結果、偶然を手に入れられたのです。
事業も仕事も世の中の他のすべてのことも、同じことが言えます。
自分ができるありとあらゆることを “試して” 、その結果、偶然が舞い込んでくる。
偶然が訪れる際に受け入れる側が準備できなければ、いくらチャンスがあっても手にできないという事なのかもしれませんね。
【仕事は楽しいかね?】「適切な時」とか「完璧な機会」なんてものはない
世界を変えた16の企業の偶然
世界を変えた新商品を生み出した16の企業を調査した結果、分かったことがあるとマックスは伝えています。
電子レンジやビデオレコーダー、オールナイトのデリバリーサービス等、革新的な成否やサービスを生み出した16の企業を調査したところ、
画期的な成功というものは、それに値する仕事がなされようとなされまいと、収めることができる。
仕事は楽しいかね?
ということが分かりました。
さらにこうも言っています。
16の企業は、持つべき姿勢をしっかり育てて、それから画期的な成功を収めたんじゃない。
仕事は楽しいかね?
画期的な成功をおさめて、それから持つべき姿勢について、もっともらしい話をしたに過ぎない。
このことは、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏も
たんぱく質を壊さずにイオン化させる方法を見出したのは、「偶然の発見」だった。
生涯最高の失敗
と語っています。
持つべき姿勢を持っているから成功するとは限らない。
でも、チャンスをチャンスとして捉えられるように受け手が準備しておく必要がありますね。
成功したい、他人をしのぐ人物になりたいなら
もしあなたが、成功したい、他人を凌ぐ人物になりたいと思うなら
- この場で
- ただちに始めること
- そして、”たえず” 試し続けること
サイコロは振らなければ目が分からず、コインも投げなければ表裏を決められません。
でも、ただ始めればいいという訳でもありません。
この本を読んで、衝撃だったのが次の言葉です。
ある事柄を完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上良くならず、ライバルに追い抜かれるのをただ待つだけ。
その結果言えるのは、「完璧」とはダメになる過程の第一段階ということ。
仕事は楽しいかね?
新しいことを始めて上手くいったとき、その時こそ ” いろいろと試してみる” ことが重要なんだと思います。
【仕事は楽しいかね?】革新というのは簡単そうに見えるもの、後から見ればね
「革新」という言葉を聞くと、
- 特別なこと
- 新しいこと
のように思いますよね。
「革新」とは、そういう事ばかりではありません。
紳士服店がお掛けをかけずに売り上げをアップした話があります。
店のオーナーは、中小企業専門のコンサルタントをしているデイヴィット・ウィングに相談したところ、次のような提案があった。
1.店の中にあらゆる商品を並べること
2.開店時間を10時から7時に変えること
3.熱帯魚の入った多いな水槽を買うこと半信半疑でアドバイスに従ったところ、売り上げが30%アップし、従業員も創造的になった。
振り返ってみると、価格を大幅に下げたり、大々的に宣伝したり、店を改装する余裕なんてなかったオーナーは、工夫のしようが無いと思っていた。
しかし、水槽以外は費用がかからずに効果を出すことになった。
仕事は楽しいかね?
この話には、私たちに取り入れるべき要素が散りばめられています^^
最初に要点だけお伝えすると、
「ありとあらゆること」をしろ。素晴らしいアイディアは、どこからくるか分からないのだから。
仕事は楽しいかね?
という事です。
費用をかけるだけが工夫ではないので、思いつくことは何でもやってみる。
全てが上手くいくわけではないけど、その中で1つでも上手くいけば現状よりは良くなるはずです。
では、なぜこの3つのアドバイスだったんでしょうか?
なぜ水槽なのか?
重要なのは、他と違う店に変わるということです。
水槽を置いてる紳士服店なんて、見たこと無いだろう。
仕事は楽しいかね?
つまり、違う店になるためだけに水槽を店内に置いたんです。
この効果は他にもあり、店員たちが創造的になり、アイディアを提案してくれるようになりました。
例えば、水槽にはしごを持たせかけて、その上にマネキンを置く。
すると、マネキンが魚を食べているように見えるんです。
この効果は、心理学で言うホーソーン効果と呼ばれるものです。
詳しい説明は省略しますが、人は自分が注目されていると思うと、普段よりも行動的に、創造的になるという効果です。
※詳しくは仕事は楽しいかね?で確認してくださいね。
すべての商品を並び替える
店の中を全然違ったふうに見せるために、全ての商品を並び替えました。
すると、全く同じ商品にもかかわらず違った場所に置くだけでお客様には新しい商品が入ったような印象になるとのこと。
新しい商品を入れ替えできるならその方が一番ですが、費用面から困難であったため、お客様の印象を操作することで新しい商品だと錯覚させた、という事ですね。
開店時間の変更
開店時間を変更したわけは、ターゲット層の拡大です。
これまでターゲットとしていない出勤途中のビジネスマンを新しい顧客とするために、開店時間を7時に変更しました。
重要な会議のためのネクタイを見るビジネスマンや、厚手のコートが急に必要になったり、傘が必要になったりというお客様を取り込むための作戦です。
費用をかけること無く、「出勤途中のビジネスマン」を新たな顧客として取り込むことに成功した、という事です。
【仕事は楽しいかね?】新しいアイディアは、新しい場所に置かれた古いアイディア
努力も無しに成功はあり得ない
本書でマックスはこう語っています。
まずはとにかく始めること。
どのアイディアが最終的に実を結んで、どのアイディアが実を結ばないのか、確かめる方法なんてない。
出来る限りいろんなことをとにかくやってみること。
そうすれば、そのアイディアがまた別のアイディアを引き寄せる。
始めさえすれば、新しいアイディアは君の基へ近づいてくる。
仕事は楽しいかね?
ひな鳥のように、口を開けていれば親鳥がエサを運んでくれるような成功はあり得ない。
そういう事なんだと思います。
アイディアを生み出す3つのリストを作ること
仕事で屋っていることをすべてリストアップする
例えば、報告書を書くという仕事の場合、
- いつ書くのか
- 何処で情報を入手するのか
- どんな風に情報を分類するのか
と言った細かなことまでリストアップします。
1つの項目の下には、10か20か、50くらいの箇条書きの列が並ぶかもしれません。
ここで重要なのは、以下のようなことです。
これによって、自分がどんな仕事を持っていて、何ができるかを改めて把握します。
問題点を書き出すこと
問題点を書き出す際には、仕事でイライラしたことや、人が不平を漏らしていることも書き出します。
例えば、ハンバーガーチェーンのウェンディーズの話があります。
当時商品に無い「レタスの芯」は惜しげもなく捨てられていた。
でもデイヴ・トマス(ウェンディーズの生みの親)は、「芯」を使って何かできないか、と考えていた。
トマスは、「芯」がサラダの主たる材料だと思いいたり、ウェンディーズでは、サラダをたくさん売るようになった。
仕事は楽しいかね?
これは、余った「芯」を「誰かほかの人」に使ってもらえないかと考えた末、自分で使えばいいじゃないか!と思いついた事例です。
問題が問題ではなくなった、ということです。
他にも、走り高跳びを編み出したディック・フォスベリーの話では、
彼は、跳躍にたけているわけではなかった。
彼はただ、体のどの部分がバーに当たるかという問題と向き合い、その問題を取り払うことに集中していただけ。
新しいスタイルを編み出そうと考えもしなかった。
仕事は楽しいかね?
これは、問題を論理だてて考えていれば、問題は必ず解決するなんて思わない、という事を伝えています。
問題は解決すべきものなのか、問題と仲良くできるものなのか。
情熱を傾けることが重要だとマックスは伝えています。
仕事上でやったミスを全部書き出すこと
ミスは隠そうとしがちです。
恥だと思ったり、怒りを覚えたりすることなく、時間を置いてもう一度取り組んだ方が良いです。
それにミスは、いけないことでしょうか。
これまで見てきたように、失敗も単なる大きな問題にすぎません。
失敗の中を深く突き進むと、辿りつく。「問題にあらず」にね。
仕事は楽しいかね?
大きな問題は、解決すべきものなのか、仲良くできるものなのかを、冷静になってもう一度取り組むことが大事なんですね。
【きっと良くなる】仕事は楽しいかね?に秘められる”試すこと”の楽しさ まとめ
最後までご覧頂きありがとうございます^^
今回は、仕事は楽しいかね?を紹介させてもらいました。
と思っている方には、特におススメしたい本です。
主人公が私たちの代弁者となってマックスに相談してくれるので、共感できる部分が多いと思います。
今回紹介できない具体例が盛りだくさんで、雑学としても楽しい1冊だと思います。
ぜひ自分自身に問いかけてください。
仕事は楽しいかね? と
それでは、なぎ(@lifenagi)でした!
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